2013年06月30日

特別編①

【地域活性化プラン免許合宿】に二度参加した男がいる。

特別編①
彼の名前は橋本 拓也。

第一期生として免許合宿に参加。その時の経験を活かし、第二期生のファシリテーター(引率者)として再度胎内市・中条自動車学校を訪れた。

カタチは違えど、二年連続で【地域活性化プラン免許合宿】に参加した彼だからこそ、この企画に対しての感じるものや得たものは大きかったのではないだろうか。

【地域活性化プラン免許合宿】参加者の中には、毎回彼のような立ち位置になりたい人も少なくない。実際立候補する参加者も何人かいた。

そんな人達の参考にもなるのではないか。

何かを聞き出そうとインタビューを試みた。



2013年6月30日(日)都内某所
TEXT & PHOTO by 高野 雄一郎(中条自動車学校)

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一番の感想は何かって言われたら・・・あの・・・「眠い」っていう(笑)



—まず、橋本くんは地域活性化プラン免許合宿の第一期生として教習生で参加してくれたんだけど・・・

橋本:はい。

—そもそも参加しようと思った動機は何だったの?

橋本:単純に免許を取ろうと思ってたんですよ。

—うんうん。

橋本:でも当時学生団体の活動が忙しくて、日々(自動車)教習所に通うのは難しいなと。

—あ〜・・・確かにね。当時の橋本くんはね(笑)。

橋本:学校とバイトもありましたし。時間的に難しいと思ってて。なので、取るんだったら免許合宿で取りたいなと思ってて。取るとしても夏休みだし。夏休みの中でも学生団体の活動に被ってない時期だから・・・ま、9月に取らなきゃいけないかなと思ってて。(自動車教習所を)探そうかな・・・っていっても、ま、来年もまだある(学生だ)し、そんなに調べず、いい(自動車)教習所があったら行こうかな程度だったんですよ。

—うんうん。

橋本:そんな時、(所属していた)学生団体の中で「今度こういうの(地域活性化プラン免許合宿)あるんだけど参加する人〜!」ってなって、渡りに船じゃないですけど、「あっ、コレは行きたいな!」と思って。んで、免許合宿ってその〜・・・見ず知らずの人と仲良くなるっていうのは、友達からの情報でもたまに聞きますけど、元々知ってる仲間達と一緒に行ったらもっともっと楽しいんじゃないかなっていうのもありましたし、プラスで地域活性化の企画立案・・・ま、それ以前にも企画立案は結構していたんですけど、ちゃんと手順を踏んで企画立案をするっていう事はまだやった事がなかったので、あっ、コレは楽しそうだなと思って。日程的には、前日まで沖縄にいるっていう・・・

一同:爆笑(※橋本くんは入校日の前日まで学生団体の別企画で沖縄にいましたww)

橋本:・・・かなりキツかったんですけど(笑)、コレは行きたいなと思ったので、参加しようと思いました。

—O.K. O.K. んじゃあ実際参加してみてどうだった?

橋本:免許取得と地域活性化の企画立案をするっていうのは、なんでしょうかね・・・え〜・・・それぞれに感想があるんで(笑)・・・

—そっか、そっか(笑)。んじゃあそれぞれについて聞こうかな。

橋本:分かりました(笑)。免許取得については、「あっ、車の運転ってこんな感じなんだった!」って。単純に楽しかったです。

—マニュアル(MT)免許だったよね?

橋本:マニュアルで取りました。効果測定の前日にみんなで勉強したりとか。そういうのが久々の感覚っていうか・・・高校生の時にやっていたような感じで・・・

—あ〜・・・なるほどね。

橋本:懐かしくてそういうのも楽しかったです。「コレって何だっけ?」「この標識って何だっけ?」みたいな。「コレはこうでしょ!」とか周りのコに言われると「あっ、ヤバい!コイツ勉強してる!」みたいな(笑)。(所属していた)学生団体のメンバーで免許合宿に参加出来てスゴい楽しかったし、実際免許合宿に来てみて出会ったコも面白いコ達ばかりでスグ仲良くなれましたし、スゴい楽しくて良かったです。

—うんうん。

橋本:地域活性化プランの方は、ま、正直な話、一番の感想は何かって言われたら・・・あの・・・「眠い」っていう(笑)

一同:爆笑

橋本:それが一番の感想なんですけど(笑)。

—ハードスケジュールだったもんね〜(笑)。

橋本:でもやってみてスゴい貴重な体験が出来たと思って。普段は出来ないような事だと思うんで。地域活性化の企画立案は出来たとしても、実際地域の人に協力してもらって、色々体験させてもらって。スゴい協力的に色々話してもらったり、胎内市(役所)の人に色んな施設を見せてもらって、いざ発表は誰にするかって言ったら、胎内市の副市長さんや商工観光課の課長さんや色々いらっしゃる中で発表・・・胎内市に住んでいる人に発表出来るって事は大きかったです。今まで企画を発表する場合は、(発表する)相手が学生だったり、せいぜい基準的には・・・低いって言ったらアレなんですけど、ま、気楽に発表するぐらいだったんですね。

—はいはい。

橋本:日々市を良くしようと考えていらっしゃる方々に「もっとこうしたら良くなるんじゃないですか?」っていう発表をするっていう事で結構緊張感を持って発表出来たのはスゴい大きかったし、大きかったからこそみんなで本気になれた。

—うんうん。そうだよね。

橋本:「(技能教習で)居眠り運転しないようにしようね」ってみんなで言いながら・・・

一同:爆笑

橋本:・・・毎日ギリギリまで起きてプランを練って楽しかったし、(プレゼンが)終わってみて、質問をされて「あっこういう質問・・・こういう見方があるんだ」って気付きがあったり、「あっ、それは勿論調べていますよ」みたいな感じで話したり、かといえばお褒めの言葉をいただいたり・・・スゴいイイ経験になりました。やっぱりあそこで一通りしっかり企画を作り上げた事で、商品開発の事なんかも勉強出来て良かったです。

—じゃあ、第三期 地域活性化プラン免許合宿に参加しようとされている方もしくは検討されている方に一言あれば。

橋本:そうですね。ん〜と・・・(間が開いて)・・・普通の免許合宿に行きたいんだったら・・・僕は正直参加しない方がいいと思います(笑)。

—まあ、ぶっちゃけた話ね(笑)。

橋本:(笑)・・・なんだろ?普段出来ないような経験を大学生のうちにしてみたいとか、それこそ地域活性化に興味がありますよとか、将来企画する事に携わる・・・そういう事が楽しいなと思う人、あとコミュニケーションは苦手だけど色んな人と仲良くするのは好きみたいな人、知らない人と交流深めたいよとかそういうのを求めてる人だったら、ちょっと(教習料金が)高いなと思っても是非参加する価値はあると思いますし、逆にこの金額であれだけのものを得れるのは、僕はプラスだと思います。



最初僕じゃないメンバーが胎内市に行くってなった時、「いや、絶対僕の方が良いもの作れる」って密かに思ったんですね。



―橋本くんはその一年後、ファシリテーター(引率者)として再び胎内市に舞い戻ってくる訳だけど、その人選というか・・・抜擢された経緯は何だったの?

橋本:最初は、その翌年も同じ学生団体に所属していたんで、「今年も(地域活性化プラン免許合宿を)やるみたいだよ」って聞いてて、当時その学生団体の学生統括の中で他のメンバーが(ファシリテーターとして)胎内市に行く予定だったんですね。

―うんうん。

橋本:僕はお手伝いぐらいでファシリテーターとしては胎内市に行く事はないって・・・内心ちょっと残念だったんですね。

一同:笑

橋本:前年僕としては(胎内市に)行ってて、ちょっとやりたかったなと思いつつ・・・言っても2~3週間拘束されちゃうとキツいなっていうのも若干あったんで、残念だったんですけど、そいつが行くんだったらと・・・でも正直ちょっとキツいんじゃないかなと思ってたんですね。

―ほ~

橋本:・・・というのも、免許取得しながらファシリテーターは出来ないだろうと。

―あっ、そのメンバーのコは免許持ってなかったんだ!

橋本:そうなんですよ。だから「免許取得しながらはちょっとキツいと思いますよ」とは言ってたんですね。でも進めていくうちに(所属していた学生団体の)幹部を決めたりする次の期の準備期間と地域活性化プラン免許合宿が被っちゃうって事になってそのコが行けなくなっちゃって、「じゃあ橋本行ってくれないか」と。

―うんうん。

橋本:「ちょ、ちょっと待って下さい」と。

一同:笑

―そうだよね。そうなるよね(笑)。

橋本:「ちょっと考えさせて下さい」と。「ちょっと9月の予定を確認させて下さい」と。

―うんうん。

橋本:・・・ま、(スケジュールを確認したら)行けなくはない・・・行けなくはないなら・・・行くかと(笑)。ま、そんな軽い感じだったんですけど、じゃあ今年も胎内市に行くかと。「じゃあ僕やります!」って抜擢されたんです。

―ほ~

橋本:でも、最初僕じゃないメンバーが(ファシリテーターとして)胎内市に行くってなった時、「いや、絶対僕の方が良いもの作れる」って密かに思ったんですね。

一同:笑

— 一回見てるしね。

橋本:参加はしたかったんですよ。だから(ファシリテーターの)話が来た時「おっ、コレは来たな」と。

一同:爆笑

橋本:前年(の地域活性化プラン免許合宿)を知ってる分、前年より一歩も二歩も良いもの作りたいという気持ちと、いずれこの立案された企画を(胎内市が何らかの形で)やっていただけるのだろうと。

一同:笑

—いずれはね、そうなってもらわないとね(笑)。

橋本:そういう気持ちを抱きつつ、また胎内市に行ける事になったのはスゴい幸せな事だなと思いました。

—実際、ファシリテーターをやってみて大変だった事って何?

橋本:参加者のコ達にどういう風に時間を使ってもらうのか考えるのが大変だったっていうか、やり甲斐のある事でもあったんですけど。今は寝てもらった方がいいのかとか、今は(参加者同士の)交流を深めてもらった方がいいのかとか、(胎内型ツーリズム)体験をしてもらった方がいいのかとか、いやいや、もう明日効果測定だから勉強させた方がいいのかとか・・・

—あ〜・・・

橋本:なんかその・・・やっぱ人によってその時に必要な事って違うんですけど、全体として場を作らなくちゃいけないってのがあって、今みんなが何を求めているのかなって、何が必要なのかなってのを考えつつ、全体のスケジュールを見ながらやっていました。一番大変だったんですけど、一番やり甲斐のある事でしたね。

—逆にファシリテーターをやってみて良かった事っていうか、嬉しかった事は?

橋本:やって良かったなと思ったのは・・・あの〜・・・(この企画の)初日はコミュニティーで固まっちゃってて・・・元々の知り合い同士で固まっちゃてて・・・

—あ〜・・・日本人らしい感じね(笑)

橋本:送迎のバスの座席も(人と人の)間が空いちゃってるみたいな(笑)。

—はいはい、はいはい(笑)。

橋本:そういうのをちょっと気にしつつ、バスの中で(自分自身が)動ける時には動いて「最近どう?」とか出来る限りみんなに話掛けてたんですけど・・・最初は「あっ、コレ大丈夫かな?」って(笑)

—え〜・・・最初そんな感じだったんだ〜。

橋本:はい。最初の方はそんな感じだったんです。

—へぇ〜・・・

橋本:ま、そういうのがありつつ日を追う毎に・・・いつこう(仲良く)なったっていう(キッカケみたいな)のはないんですけど、(免許合宿が)終わってみて全然繋がりがなかったコ達が「今度こういう事しようよ!」とか「ウチらの企画コレで良かったよね!」とか、「やって楽しかったよ!」とか元々仲が良いコ達同士でも「普段話せない話が出来た」とかいう話を聞いた時に「あ〜・・・(ファシリテーター)をやって良かったな」と思いました。そうやって参加者が喜んでくれたのが一番なんですけど、それに加えて、今年もこうやって(地域活性化プラン免許合宿を)やってもらえる中条自動車学校さんであったりとか胎内市であったりとか・・・(過去2回が)よっぽどイヤだったら・・・今年はない訳じゃないですか。

一同:笑

—まぁね。そうだね(笑)。

橋本:そういうまたこの企画をまたやってもらえるっていうのも嬉しかったですし、やっぱ(ファシリテーターをやって良かったなと)実感したのは(地域活性化プラン免許合宿が)終わってからでしたね。

—橋本くんも分かると思うけどさ、参加者の中でもファシリテーターをやりたいコって沢山いるじゃん。

橋本:はいはい。

—今年のファシリテーターはまだ決まってないんだけど、ファシリテーターになるであろう人に一言。

橋本:そうだなぁ〜(笑)・・・やってる時は自分が「楽しい」とか感じる余裕はないと思うんですよ。

—あ〜・・・

橋本:だけど、終わった時に得るものってスゴいいっぱいあるんで、手を抜かずに、その時は何の意味があるのか分からないかもしれないけど、自分がいいと思えるものを作ってくれたらいいなと思います。



今の就活ってプレゼンなんですよ。



—今さ、プレゼンしたいコって結構多いじゃん?

橋本:はいはい。

—多いっていうか、この地域活性(化プラン免許合宿)に関しては「オレは出来る!」みたいに来るコが結構いたから、プレゼンに対して。

橋本:はいはい。

—んで、そういう気持ちのコが多くて、他の人がプレゼンしているのを見て「あ〜・・・オレ全然足りてねーな」とかさ、そこで打ちのめされたコもいたし。何でそんな人前でプレゼンしたいんだと思う?

橋本:あ〜・・・コレは推論になるんですけど、今の就活ってプレゼンなんですよ。

—ふ〜ん。

橋本:自分っていう商品を企業っていうお客様に対して、うまく説明するじゃないですけど、「こうこうこういうものでコレが良くてこういう風になってるんですよ」って話になるっちゃなるんで。そういうのが大きいんじゃないかと。あとゼミとか。大学の学年が上がってくるに連れて、プレゼン力がスゴい必要になってくるんで。多分そういうところからじゃないですかね。

—なるほどね〜。あと、胎内市に二年連続で来てどう?胎内市に対して思うところとか。

橋本:あ〜・・・自然がスゴいなって。自然を感じれる。あれだけ綺麗で山も海も揃ってるっていうのはなかなかないと思いますし。感覚的な話になっちゃうんですけど、スゴい時間がゆっくりしてるなと。星も綺麗ですし、温泉も最高ですし、地元の方と接しても雰囲気がスゴいあったかいなと。オープンだなと。都会の方ってスゴい閉じてる感じするじゃないですか。我関せずというか。「アナタはアナタでしょ」みたいな。

—はいはい。

橋本:毎日中条自動車学校に通っていたっていうのも大きいと思うんですけど、食堂チャイムの方であったり職員の皆さんが全然話してくれるし。

—嬉しい事言ってくれるね。今の下りは絶対使うよ(笑)。んじゃあ最後に一言もらおうかな。

橋本:一生懸命やったらやっただけ自分に返ってくる企画だと思うんで。それこそ手を抜いて適当にやって「免許が取れればいいや」ぐらいの気持ちでやると・・・そりゃあ免許は取れるかもしれないですけど、わざわざこの企画に参加した意味って何?ってなると思うんで。自分からこうしたいなとかこうなりたいなとかって気持ちで参加してその時本気で楽しんでやればスゴい得るものが沢山あると思うんで。そういう気持ちで参加すれば絶対損する事はないと僕は思います。あわよくば新聞とかにも載れるかもしれないんで(笑)(※第一期生・第二期生の模様は地元新聞社や市報に掲載されました)

一同:笑

—ま、本人達も嬉しいよね。ローカル誌でも出たってなると。

橋本:そうですね。本人達の思い出にもなりますしね。高野さんもみんなの為に色々頑張って下さい(笑)。

—が、頑張ります(汗)。

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橋本 拓也

特別編①

当時のニックネーム:
はっしー

第一期参加当時の年齢:20
第二期ファシリテーター時の年齢:21

第一期参加当時:法政大学人間環境学部三年
第二期ファシリテーター時:法政大学人間環境学部四年

現在:長生学園一年



Posted by 高野@NDS at 23:30